カラーシャとは

カラーシャの谷

地理的位置

ルンブール谷。山の向こうはアフガニスタン。
ルンブール谷。山の向こうはアフガニスタン。

 カラーシャ族が住むボンボレット谷、ルンブール谷、ビリール谷は、アフガニスタンからパキスタンにまたがるヒンドゥークーシュ山脈の山合いにある。地理的にはパキスタンのカイバル・パシュトゥンクワ州の北部にあるチトラール県の中心町、チトラールから南西35~40キロ、アフガニスタン国境に近いところにある。標高は2千メートル前後。


 各谷とも5~6つの集落を形成している。夏から秋の間は、畑地の夏の家に移住する家族も多くあるし、男たちは山羊の世話をしながらチーズやバターを作るために、交代で高地の草地に住み込む。したがってカラーシャの生活圏は村だけではなく、周囲の山々も含まれる。

交通手段

州都ペシャワールからチトラールの町に陸路で入る時に越える標高およそ3100メートルのラワリ峠。
州都ペシャワールからチトラールの町に陸路で入る時に越える標高およそ3100メートルのラワリ峠。

 イスラマバード〜チトラール、チトラール〜ペシャワールのフライトが週に4便(日、月、水、金)運行している。有視界飛行のため、雲がかかったり、風が吹いていたりするとすぐ欠航になるので、アクセスはなかなか困難である。
 チトラールまでペシャワールやイスラマバードから陸路で行く場合は、ラワレイ峠越えをするので12時間ぐらいかかる。冬の間はラワレイ峠が雪で被われるために陸路は不通となる。なお、現在峠の下にトンネルが建設中で、近い将来は冬でも陸路のアクセスが可能となると思う。

山肌を削って造られるルンブール谷のジープ道路
山肌を削って造られるルンブール谷のジープ道路

 三つの谷には、バザールや飛行場があるチトラールの町からジープで2時間半でアクセスできる。麓の町アユーンから谷までの道路は状態が悪く、途中で歩きになる場合もある。ボンボレットの谷が一番大きくて開けていて、20年前には数軒だったホテルが、今では20数軒あり、夏はパキスタン人ツーリストが多い。

 いずれの谷に行くにしても、まずチトラールの警察署に行って、外国人登録をしなければならない。その登録書を谷の入口のチェックポストで見せて200ルピー払うと、谷に入る許可証をもらえる。

気候

標高2000メートル前後に建つカラーシャの村には、冬は雪がふる。
標高2000メートル前後に建つカラーシャの村には、冬は雪がふる。

 季節は春夏秋冬がある。冬はマイナス5度くらいに寒くなり、雪も積もる。しかし地球温暖化で近年の冬は暖かく、雪も少ない。夏は日差しが強くて暑いが、乾燥しているので日陰は涼しい。雨季はない。