一年ぶりのバラングル

2012年9月

  9月20日、DCOのオフィスと銀行に行っただけでお昼になる。翌日の金曜日は、ムハンマドを侮辱した映画の抗議のために全国一斉デモがあり、店も閉まり、車も走らなくなるというので、買物も半端で切り上げ、ひとまずルンブールに行くことにする。

 しかし、この一年間の物価の上昇には頭がついていかない。スパゲッテイ、パキスタン製インスタント・ヌードルなどは変わらなかったが、私が主食とするスワット米や食用油などは4割ほど値上がっている。

 

 ディーゼルが1リットル120ルピー(日本円で105円ぐらい)になったので、ジープ、フライングコーチなど乗車賃が上がり、チャーターする場合は顔見知りでローカル割引にしてもらっても、昨年に比べると6割ぐらい上がっている。以前は貴重でありがたかった千ルピー札もあまり価値がなくなった。

子供たちはやんちゃで元気
子供たちはやんちゃで元気

 この春からファミリープランニングの仕事について、アユーンのファミリープランニング・センターに通勤しているグリスタンと、チトラールで勉強している村の学生たちをアユーンで拾って、バラングルへ。ヤシールやサイフラーさんから日本に電話がかかって来たときに、「9月半ばすぎに村に帰る」と伝えていたので、留守中、私の建物内の管理を頼んでいたグリスタンが、部屋を掃除してくれていたので助かった。

 

 標高2千メートルにあるバラングル村は涼しいというのを通り越してうすら寒い。軽いジャケットの上着を羽織っていても、夜はヤシールの家のベランダでおしゃべりをしながら座っているには冷える。部屋で寝るときも、ダブル用毛布を二重にして、その上から掛布団を掛けて寝たが、部屋全体が一年使ってなかったので冷えていたのだろう、夜中に寒くて目が覚めたほどだ。温度計を見ると16度だった。例年は9月だとまだ暑さが残っているはずだが、今年は8月後半からずーと雨が降ったので、秋が早くきたもようだ。