チェンライで4泊

2013年10月

 9月27日からタイの最北端の県の中心の街、チェンライに来ています。

 チェンライ県は人口の一割半が山岳少数民族ときくので、その関係のNGOあるいは個人で支援活動をされてる方に会えればとうっすらと思っていました。しかし事前に何のお膳立てもしておらず、チェンライに来てからネットで検索する次第。前から名前はきいていた、タイ北部の山岳民族の子供たちに教育支援をしている「さくらプロジェクト」はあまりにも大きくて確立されているNGOなので、スタッフの方々も忙しい様子だし、寄付をするならともかく、突然ふらっと寄るには申し訳ない。

 

 そういう中、兄弟で認知症のお母さまを介護しながら、アカ族の村に保育施設を建てるボランティア活動をされている日本人の方を見つけました。この方は大変な博識で、ブログにアカ族の村の様子だけでなく、様々なテーマを深く、しかし軽く読みやすく書かれているので、チェンライ滞在で本一冊読んでいる気分になりました。

 

 この方にダメもとでコメント欄に「お会いできますか?」とメッセージを出してみましたら、すぐに、「こちらからもききたいことがあるので会いたいけれど、今一時帰国しています。10月○日まで滞在されてますか?」との返事をいただきました。つまり、今回は無理ということでした。

 

 そうなるとチェンライではただのツーリストになるしかないのです。実は、うっかりネットでチェンライの宿を3泊予約していて、実際はその1日前にチェンライに来たので4泊するはめになったので、妙に時間を持て遊んでしまうはめになりました。

 

 いや、周辺の少数民族の村を訪問するツアーなどに参加する手もありますが、11年前にまさに少数民族の村を訪問するためだけにチェンライに来て、もちろん、観光スポットの首長族の村などにも行きましたが、やはり思っていた通り、上っ面の見学でしかなくて、心が満たされなかったことを覚えているので、再び行こうとは思わないのです。

 

 無料の路面電車もどきでの観光ツアーをして、山岳民族博物館を訪ね終えたら、後は部屋に引きこもってネットで、旅の情報集めとついでに日本のニュースのチェックにかかりきり。宿のWiFiの状態が悪いので、倍以上時間がかかってしまうのです。

 

 ナイトバザールは観光客が行くところだからと敬遠して、わざわざ昼間歩いて、何でこんなところがおもしろいのだろうとひねくれていたけれど、でも、最後の晩はどうせ暇してるからと行ってみました。そこのフードマーケットで1人だったにもかかわらず、有名な鍋を頼んで、ビールを飲んで、それなりに満足しました。やはりこういう時は一人よりも複数の方がいろいろな種類の食べ物をトライしながら、わいわいできて楽しいでしょうな。年取ってくると一人旅はつまらないっす。

 

 私自身はぱっとしないチェンライ滞在ではありましたが、チェンライの中心地のおおかたの通りはうろうろ歩いて感じはつかめました。印象としては、緑が多く、高層ビルがほとんどなく、人々は静かでのんびり豊かに暮しているように思いました。ここに退職した日本人がたくさん移住して住んでおられるということも納得がいきました。

 

 もちろん、もっと山や田舎に行くと、生活状況は厳しいものでしょう。山岳民族の人たちが住んでいる昔ながらの竹の家屋は風情はあるけれど、毎日のスコールで雨漏りもするだろう、外に出たら赤土のにょちゃにょちゃのぬかるみで歩くのも大変だろうに、どうやって暮しているんだろうと心配してしまいますが、それはよけいなお世話でしょうね。

 

 そうこうするうちに明日チェンライを出る日が来ました。できれば明日中にラオスまで行きたいと思っています。