イスラマバードでは皆さん普通に暮らしている

 「日本は地震が明日にでも来るかもしれない状況だ」という危機感は持っていましたが、そうはいいながらも、私が佐賀を出て間もない時に、まさか近所の熊本で大きな地震が起きようとは、もう驚き以外何もありません。この度被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。

 イスラマバードに着いてから1 週間になります。その間、近くのマーケットに行ったり、お世話になっているドイツ人のヘルガさんに付いて、世界自然保護基金のオフィス行ったり、野菜市場に行ったり、リテラシー・フェスティバル(文学祭)に行ったり、さらにまたニサール上院議員に付いて国会やイスラマバード・クラブに行きましたが、ありがたいことに治安についてはさほどの緊張感は感じません。

 

 このままパキスタン全体がテロなど起こらず、平穏でいってくれればと願います。そうでなくとも水害や土砂崩れはひどくなるばかりですので、国や支援団体がそちらに集中した対策ができるよう祈ります。でもパキスタンの政治家の方々はどこかの国々と同じく自分の利益しか考えておらず、一般人たちのことや将来の国土のことは全く頭にないので期待はできませんがね。

 

 取り敢えずは他に期待しないで自分たちでやるしかないかと思います。私が今、優先したいのは、ルンブールの発電所のタンクへの水を取り込む水路の取水口周辺の斜面強化と護岸でしょう。少しでも強い雨が降るたびに斜面の土砂崩れが起こり取水口が壊れる、それを谷の男たちで修理するのですが、また雨が降ると壊れる、そして取水口の上の斜面はさらに削られて状態は悪くなる一方です。これを打破するには斜面の根本的な地盤強化しかないと思います。イスラマバードにいるうちに情報を集めて、なんとかプロジェクトの形にしたいものです。