電源コードのトラブル

12月27日

 

 11月20日過ぎのことだった。昨年秋に3週間うちの村に滞在して、12月のチョウモス祭にもぜひ参加したいという比奈子さんにメールを打っている途中、突然、目の前のMacの電源コードがコンセントの部分でバリバリと火花を散らした。

 慌てて、安定器をオフにしたけど、すでに遅し。電源コードは壊れてしまった。安定器につないでいたのに、安定器は無事だった。何のための安定器なのかと腹立てるよりも、「はて、どうすっべ」。

 パキスタンのパソコンはウインドウズが多く、特に田舎のチトラールの町ではMacユーザーなど見たことない。でもひょっとして技術関係の人が使っているかもしれないので、チトラール大学に通うカラーシャ学生に町の店々に訊いてもらったが、やはりMacのコードは存在しなかった。

 それで、東京のいさ子さん宅に置いてある古いMacの電源コードを比奈子さんに持って来てもらおうと思いつき、比奈子さんの電話番号をカラチの友人に問い合わせて、国際電話を入れた。彼女は数日後の11月26日早朝に家を出て、成田からパキスタンに発つという。急がないと間に合わない。東京の友人にも電話を入れるがなかなか出てくれない。

 そのうちに、「古いMacの電源コードは、今のMacに合わないかもしれない」という疑問が生じ、いつもMacについてアドバイスをもらっている丸山純さんに国際電話する。するとやはり「合わない」という事実が判明した。その後は丸山さんがネットで価格を色々検索してくれ、安いものは配達に時間がかかるので、純正のもの(コードだけなのに8500円近くする!)を丸山さんが受け取って、それをすぐに栃木県の比奈子さん宅に宅急便で送っていただいた。丸山さんの的確な判断と手配で比奈子さん宅に品物は23日に届き、比奈子さんはそれを持って日本を発ち、カラチ経由で12月11日にルンブール谷に着いた比奈子さんから無事に受け取った。

 

 でも、12月7日にチョウモスが始まっていたので、祭りの期間は極力パソコン作業はしないことにした。というより、20日間パソコン作業を休んでいたのに慣れてしまい、別にやらなくてもどうってことないし、不安定な電圧を見ながら作業をするのが億劫になったこともある。チョウモスが終わってからも、パソコン作業のエンジンスタートはなかなかかからず、日常生活に戻って洗濯や雑用を優先し、急いで読む必要のない比奈子さんからもらった10数冊の文庫本を読んだりしている。

 3、4日前にWifiの1ヶ月間再契約をしたので、メールチェックはし始めたが、以前、超スローで時間がかかるが、かろうじて始めの部分だけでも開いていたFacebookなどはほとんど開けなくなった。故にみなさま、メッセージを送信する場合はFacebookではなく、Eメールでお願いします。akkowa25@yahoo.co.jp