Akikoの家 

         創作クラフト室

みんなで糸縒りのお手伝い
みんなで糸縒りのお手伝い

創作クラフト

 カラーシャたちは40年前までは自給自足の生活をしていました。男女の衣装も、自分たちが飼っている羊の毛を紡ぎ、手で染め、織って作っていました。現在の服は織りではなく、店で買った布に代わってしまいましたが、帯や頭飾りの布地などは今でも手織りが受け継がれています。
 そういったカラーシャの民族衣装や生活小物の特色と技術を生かしながら、しかも実用的に使えるハンディクラフトの開発を進めていくための活動です。

 

 08年春に、手が器用でやる気がある女性を集めて「クラフト研修隊」を結成しました。カラーシャの伝統的な生活体系を壊さないように、畑仕事や牛追いの合間に2時間ほど作業に来てもらっています。クラフト活動は、自給自足の生活が壊れていく一方なのに、現金収入がない人々の貴重な収入源ともなっています。

 

 作ったクラフトはキラン図書室の展示棚に常時展示しています。団体のツーリストが村を訪問するときは、図書室を一時的にクラフト展示販売場にします。

 クラフト製品の価格の20%は、AKIKOの家およびNGO活動の運営資金源として使われます。クラフトを買っていただくことで、私たちの活動を支援することになります。

 

 ご意見、アドバイスなどございましたら、どうぞメールでお知らせください。

 

 なお、創作クラフト製品は次のページで紹介しています。

 

手漉きの紙クラフト

 元来カラーシャには文字がなく、記録するための紙は存在していませんでした。1998年、国際識字文化センター(ICLC)代表者の田島伸二氏に手ほどきを受けて、紙すき活動を始めました。カラーシャの環境や生活体系を損なわないよう、家畜が食べない低木の皮や、餌として切り落とされた木の枝の、家畜が葉を食べた後の枝皮などを灰汁で長時間煮て、石うすでついてパルプ状にし、乾かして保存します。紙を漉くときにこのパルプを水に戻して、網の枠で漉きます。

 簡単な設備の中で、リサイクル精神を融合させながら作れる、カラーシャの村に持ってこいの仕事です。漉いた紙に、クルミや桑の実で作った顔料で、子供や若者たちに絵を描いてもらったり、織物の一部を装飾したりして、カードや壁掛けを作っています。

 

 ハンディクラフトが女性の仕事ならば、紙すきの作業は、(暇そうにしている)男性たちへの現金収入源としての仕事の確保(パートタイムですが)という意味があります。さらに、自分たちの世界を紙に描くという、今までになかった試みによって、カラーシャの文化を再確認し開発していく任務も担っていければと思っています。

 

 2009年に2階に手漉き紙の作業室ができたので、新しい若者を引き入れて、積極的に紙作りを推進していければと思っています。

 

 手漉き紙のクラフトは次のページで紹介しています。