ギャハ!どういうわけか 北京に

消費税の現実を目の当たりにしたくなくて、10月1日に日本出国することにし、同時に佐賀から東京まで行くのもおっくうなので、福岡発のフライトをインターネットで何日もかけて探したのは8月だった。

LCCのAir Busanで福岡から釜山に飛び、そこからAir Chinaで北京経由でイスラマバードに現地時間の午後7時(日本時間午後11時)というルートで、片道5万何千円というのをようやく見つけてeチケットを手にした。

 

数日前にニュースで、「10月1日は中国の建国70周年に北京でぶち当たる」ことを知ったが、今更フライトを変更するのも大変だし、キャンセル料も払わねばならない。トランジットだけなので、すっと何事もなくうまく運ぶことを願って、今朝、夜明け前の3時半に起きて、4時半過ぎに弟の車でアパートを出て、佐賀バスセンターからの始発で福岡空港に余裕で着いた。

 

つい先日発生した台風18号が東シナ海から韓国も通ることで、天気が悪くなりフライトが欠航にならないかという心配もあったが、佐賀から福岡空港までは雨も降らずバスも時間通りに着いた。ほっとしたのもつかの間、Air Busanのカウンターでチェックインの時に、まず第一のトラブルが起こったのだ。

 

 

福岡~釜山

私のEチケットを見ながらコンピューターに向かってけっこう長い間キーボードを打っていたカウンターのお姉さんが、「私の預かり荷物の代金が払われてない」とおっしゃるのだ。そんなはずはない。こっちは航空券を予約する時に、預かり荷物の追加料金3千何がしか円も一緒にクレジットで払っている。そのことをお姉さんにいくら強く主張しても、私が払ったのは理解するが、インターネット旅行代理店のKiwi. comが航空券の料金は払ってあるが、荷物料金はまだ払われてないと言うのだ。そして、この代理店はこの手のトラブルをよく起こすというのも。

 

 

と言うことで荷物代4千円を渋々払うことになる。こちらとしては二重払いだ。カウンターの姉さんの「領収書を出すので、後でKIWIから払い戻してもらえる」との言葉に微かな希望を持って、早速ラウンジで飛行機を待ってる間、KIWIに連絡することに。しかしコンタクトを取るにも、会員になった覚えはないのに、会員のパスワードを入力させられる。「忘れた」にクリックして、相手からEメール返信してきて、クリックしろとあって、クリックするが、文字化けのような長いチンプンカンプンが出てきてわけわからん。別のKIWIのHelpのページに電話番号が載っていたが、インターネットを通じての電話のようで、日本での電話番号にクリックすると、突然私の顔が醜くデスクトップに映し出されてぎょっとし、思わず閉じたが、思い直して電話を試みるが、AppleのIDを入れたりしなければならなかったので止めた。最後の手段でKiwiのFacebookにメッセージを入れた。

 

釜山~北京

福岡から釜山までは一時間弱のフライト。釜山は結構な雨が降っていた。安いチケットだし、航空会社が変わるので、トランジットといえども、イミグレーションを通って、預かり荷物を受け取って、あらためて出発手続き階のChina Airでチェックインをし直さねばならない。

 

Air Chinaは全く混んでなくて楽勝と思ったのだが、ここで第2のトラブルが降りかかった。カウンターのお姉さんが「あなたのスケジュールを変更してもらわなければならない」と言う。「え、何?どう言うこと?」こっちは唖然とするばかり。

「今日の北京でのビッグイベントのため、釜山から北京までのフライトが遅れていて、北京でイスラマバード行きに接続できません」

「そんなバカな。でどうすればいいの?」

「別のフライトで北京に行って、明日イスラマバードに飛んでください」

「えー、北京に一泊するの?当然、ホテルはそっち持ちでしょう」

とのこちらの言葉に、はじめは

「いえ、あなたの切符は片道なので、そちらで取ることになります」

とぬけぬけと言うのだ。

「あなた、中国の政府のイベントでフライトが遅れたことは私の責任で、今夜イスラマバードに着く予定で、イスラマバードのホテルまでも予約して大変迷惑している私が、北京のホテル代も払えと言うのですか?」

と食い下がったら、上司に電話してホテルをくれた。当然じゃわい。

 

と言うことで、北京空港からあまり離れていない、何かさみしいところにニョッキと建つバカでかいホテルの部屋で、CCTVライブ放映の天安門前で繰り広げられる、中国建国70周年の人、人、人を駆使した、空にはバンバン花火が花開く、これでもか、これでもかと見せつけるある意味すごいスケールの、夜のキンキラ・イベントショーをバッググラウンドに、久しぶりにこのブログを書いているわけであります。

 

しかし参加して踊ってる人々や周囲で見物している民衆は楽しそうだけど、高いベランダのテーブル付きの特等席でお茶を飲みながら上から目線で見物している国のお偉方や招待客はムッツリしていて、長い時間座っているのを我慢しているという表情ばかりで、やはり祭りやイベントは参加せねばつまらないという真実を見せつけていた。

 

 

旅に出るとネタは満載ですな。

 

*ここはエアー・チャイナがとってくれた JinHangXian International Business Hotel という大きいホテルだけど、Wifiはルンブール谷の携帯からの電波と同じくらい弱いというか遅くて、昨夜から何時間もかけてやっとこのブログのテキストがアップされた。写真はイスラマバードに着いてからにします。