イスラマバードへ/ Going to Islamabad

  7ヶ月ぶりにイスラマバードに行くことになった。

 海外に滞在していたファジアが戻ってきたので、彼女をはじめとしたイスラマバードに住む友人たちに会うことと、草の根援助プロジェクトの件、海外選挙投票申請の件を日本大使館に尋ねる、計り売りのヘナなどチトラールにない若干の必需品を購入する、10月28日に開かれる「クラシック&コンテンポラリー舞踊」を鑑賞するなどが目的だったが、さらに11月3日から開かれる「Literacy Festival」にファジアが展覧会をやるというのを知って、その手伝いをやってからルンブールに帰ることにした。

 

 ほんとうは10月23日の月曜日にルンブールを出て、チトラールでイスラマバードG9行きのコースターに乗るつもりだったが、前日にコースター 会社に電話すると、なんと満席だという。いつも空いていて座席番号1番などザラなのに。1席だけだったらひょっとして取れるかもしれない、後で連絡する、夜に連絡してくれ、などといろいろ思わせぶりするから、多分席は取れるだろうとそのつもりになっていたら、夜になってやっぱりダメだと言われた。仕方なく翌日24日の火曜日に席を取る。

 

 その後、ヤシールから「明日は朝6時から道路工事の爆破が始まり、一日中通行止めらしい」と連絡があったが、すぐ前に、乗り合いランドクルーザーの運転手サラワットに「明朝チトラールに行くからね」と電話した時、彼は何も言ってなかったのに。確実に通行止めになるかならないかパキスタンだから何とも言えない。

 

 翌朝、カラーシャ服からシャワール・カミーズに着替えて取り敢えず出る用意をする。6時過ぎにサラワットに電話すると、「今もう車庫だから、もうすぐ出るよ」と言う。「今日は道路工事で通行止めって聞いたけど」と私が言うと、「ああ、そういう話だったが、俺が8時まで爆破はするなと言ったから大丈夫だよ」と言う。サラワットはルンブール谷のカラーシャ代表委員でもあるので、彼の要求は聞き入れてもらえるんだろう。と納得して、私を含めた乗客は7時前に村を出発。みんなカラーシャばかりでワイワイガヤガヤおしゃべりに花を咲かせて道路を下ること30分弱。

 

 突然「ややー!もう爆破しちゃってるよ」とサラワットが車を止める。偉ぶっていた彼の要求は工事責任者に聞き入れてもらえなかったのだ。爆破された山は大きくえぐられて、岩岩が川まで転げ落ちて水が堰き止められる寸前になっている。下流から岩を登ってこちらに来る男たちもいるが、偵察に行ったサラワットは足の悪い私には無理だと首を振る。引き返すほか仕方ない。

 

 ということで3度目の正直、25日の水曜日にようやくチトラールに出て、朝10時発のコースター に乗り込んだ。まあ、2回キャンセルになったぐらいでは大したことはない。冬場の6ヶ月は飛行機に頼っていたラワリトンネルがなかった頃は、前日チトラールの宿に泊まり、飛行機でまずペシャワールに行き、そこからイスラマバードに行っていた。しかも飛行機は天候不順や機械の問題、乗客が少ないなどの理由でしょっちゅう欠航し、5日間ぐらい宿とPIAを往復する日々が続くこともあった。今は家を早朝に出て、その日の夜8時過ぎにイスラマバードに到着する。楽になったもんだ。