チョウモス祭ー後期 / Cawmos Festival - The latter term

 12月15日に超聖なる期間に入り7日間、12月21日に俗、普段に戻って、チョウモスが終了した。

 12月15日に女性たちが聖なる儀礼を受け、先祖の地からやってくるバリマインを迎える準備オーケー。翌日には各山羊小屋から選ばれた牡山羊、40数頭が聖地サジゴールでバリマインの従者プシャオに捧げられた後、各山羊小屋の屋根で別に山羊を犠牲にして男性たちの聖なる儀礼(イストンガス)が行われる。その後に子供の通過儀礼が行われる。以前はこの通過儀礼は神殿でやっていたが、今は各子供たちの家で行われるようになった。今年はうちの村では24軒という過去最大の多さで、お祝いに行くにもハシゴにハシゴで大忙しだ。

 

 12月17日、バリマインに別れを告げる大松明の夜(チャンジャ・ラット)は燃え上がる松明の周りで徹夜で歌い踊るのだが、近年はカラーシャもオートバイや車を持つようになってアクセスが楽になり(この期間はムスリムに接触できないので、ムスリムの車には乗れない)ボンボレット谷からも多くの若者が来て、それは良いのだが、人が多いばっかりで統制が取れず、松明の周りで大きな輪になって歌を歌い、手拍子に合わせて数人が炎の周りで踊るというシーンが見られず、小さいグループになってバラバラに歌ったり、叫んだりしていて、厳かな雰囲気とは程遠く、私も零時前に引き上げた。

 

 12月19日、キツネ脅しの日(ラワクビイック)。ルンブールではキツネ狩りは行わないが、数人の男女が女性は男性に、男性は女性に仮装するのが主なアトラクションなのに、今年は2人の娘がスカーフを被ってそのまま娘になっている。抗議したら、後で別の娘たちが男性姿になったが、結局男性の女性姿は今年は見られず、つまらなかった。

 

 そういうことで、以前のこじんまりした環境で、荘厳な雰囲気で行われていたチョウモスは変わってしまったが、ある意味変化は仕方のないことではあろう。問題はどう変わっていくかだと思う。この件に関して、図書室に住民を集めて意見交換会を開きたいと思っているが。

 

 私のデジカメももうずいぶん前からレンズの真ん中が傷つき角度によってハレーションが写るなどの不具合があるし、長年使ってきたヤフーメールも11月からまったくログインできない他、パソコンやスマホでも理解できない不具合が束になって現象化しているので、やる気がガックリ減少しているが故に写真も押さえるところだけしか撮ってないのですが、アップしときます。